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だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール

だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール
小林 紀晴 著 を読んだ。

地球上にある、8,000m峰、14峰を全て登頂した、プロ登山家・竹内氏のインタビュー集に近い本。
著者のASIAN JAPANESEという本を、学生時代に読んでいて、結構はまっていたことを思い出し、ふと気になり手に取ってみた。

今までもあまり数は読んだうちには入らないけれど、登山家ものって結構ハードなものだったり、武勇伝とまではいかないけれど、危険な目にあった云々というものと、自己啓発的な、一歩の積み重ねがあったから山を登れました、だからあなたも大丈夫ですというものと、大きくわけるとそんな2種類の本しか読んだことがなかった。

今回は構成が素晴らしかった。

竹内氏と一緒に登山し、著者が思ったこと、感じたことが書かれているパート。
インタビューをもとに書かれているパートとが入り交ざっている。
そのバランスがよかったです。

竹内氏の登山スタイルは、とても冷静で賢明で、何か哲学的だったり、禅の境地にある印象を受けた。
登山といえば、山岳会や山岳部のイメージが強すぎるのか、体育会系で、ガッツありきみたいな感じがするが、そんな感じは微塵も感じさせなかった。

竹内氏の思想・哲学に著者の文章力、表現力がプラスされ、読んでいて心地良さすら感じる一冊でした。

心地良さのあまり、スラスラ読みすぎちゃったので、今度はじっくり一言一言を噛みしめて読んでみたい。

だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール_d0121781_1325304.jpg

by putain-day | 2015-02-10 05:11 | BOOK2015 | Comments(0)
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