59作目 わたしに会うまでの1600キロ

「わたしに会うまでの1600キロ」を観た。





奇跡の2000マイル公開のほぼ同時期に上映されていた記憶があります。

奇跡の2000マイルが砂漠を女性が徒歩で横断するという映画だったのに対し、PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)と呼ばれる、メキシコからカナダまでアメリカ大陸(4260km!)を歩いて縦断するという、まぁすごい挑戦です。

苛酷さで言えば、圧倒的に砂漠に軍配があがるでしょう。
以前から日本でもトレイル文化というか、重たい荷物を背負って山の頂へ行くぞー!な感じではなく、トレイルと呼ばれる自然歩道を長期間歩くというような文化が目立ってきました。
近年でいえば、軽量化にこだわったUL(ウルトラライト)も、まるでブームのような兆しをみせ、宿泊はテントではなくツェルトやタープを用いたりと、ありとあらゆる道具を1g単位で軽量化され、日本各地の山岳地帯を一見軽装備と思われるような軽装で闊歩する若者が増えているということです。

実際、映画のなかでもありましたが、持っていても使わない道具が結構あったり、とにかく4000kmも歩くわけなので、荷物は軽いにこしたことはありません。
断捨離 に近いものがあるかもしれません。

4260kmも歩くとき、食糧は?装備の補充は?と疑問に思いましたが、アメリカはトレイル文化が成熟しているというか、一定のポイントに中継基地みたいのがあるわけです。
例えば、1週間後に〇〇につくから、2週間分の食料や電池を送っておいて~なんて親や友人に手紙だしたり、電話しておくと、その中継基地にある、一般の商店の人などが宅急便を受けとってくれて、簡単な手続きで荷物を受け取ることができるシステムなんです。これには目から鱗。トレッキング文化が成熟しているんですね。

4000kmというのは途方もない数字だけれど、歩くって、「禅」なんですよね。
まさにこの映画の主人公が、破天荒な人生を送った自分も向き合い、まさに禅問答なわけです。
走るってのも、それに近いかもしれません。かなり自分と向き合えます。

しつこいようですが、何せ4000kmという距離のため、「旅に出たくなる」というような安易な気持ちは起こらないけれど、自分と向き合うことの大切さを教えてくれる映画のような気がします。

最後に一言。
先にも書いた、軽量化について、大好きなアウトドアマンが言い放った一言。
「荷物、道具を1gでも軽量化しようと研究するよりも、重たい荷物を背負って1歩でも遠くへ歩く、強い体へ鍛えることのほうが重要」
やーまん。
[PR]
by putain-day | 2016-07-21 05:59 | MOVIE2016 | Comments(0)
<< BANFF MOUNTAIN ... 58作目 コードネームアンクル >>