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続 五箇山音楽祭

二日目

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もはやこれまでかと、一瞬寝落ちするも、奇跡的に目を覚まし、テントから脱出。
しばらくは頭がボーっとしていたのだけれど、あまりの寒さに目が覚める。
いつもなら死の淵からの復活を祝って、ビールで祝杯といくのだけれど、あまりの寒さに断念。

ゾンビのように暗闇をさまよいながら、音楽スペースへ。
白い吐息を吐きながらも、踊り狂う猛者達。
ただただ傍観するだけで終わりかと思えば、腕利きのミュージシャン達によって、覚醒させられる。
特筆すべきは、鎮座ドープネスとDJ 空中水泳によるユニット、SEX BROTHERS。
各方面で引っ張りだこの鎮座ドープネスこと鎮さんですが、その理由がうなずけるLIVEでした。
曲の合間に、エコーをかけてラップするという手法がメインだったのですが、一度だけ4小節くらい流れるようなフロウのラップをかまされたときがあって、久々に雷にうたれたような衝撃がはしりました。ラップってかっこいいなって単純にそう思える見事なフロウ、ライミングでした。これぞLIVEの醍醐味。

午前3時、寒さと体力の限界が近づき、テントへ戻って、今度こそ倒れるように睡眠。
寝袋は使わず、実験的に化繊の薄手ダウン、ダウンパンツ、ダウンソックスに身を包み、ビバークスタイルで就寝。
寒くはあったけれど、疲れがピークに達していたのか、すぐに就寝。シングルウォールのテントだったため、結露はひどかった。
満月がとてもきれいな夜だった。

音楽の余韻に浸る間も、体を休める間もなく、早朝5時、野生児と化した子供たちが目覚める。
一気に現実に戻される。
一度目が覚めると、また寝たいというより、寒くてオチオチと寝転がってもいられないので、自分に喝を入れ、起床。
座っているだけでは寒いし、あまり快適な生活スペースを作っていなかったため、散歩して暖をとる。

友人家族の子供たちも起きはじめ、永くて楽しくて、でもハードな一日がいよいよ幕を開ける。

こういう場所にくると、子供たちから学ぶことは多い。
考えもつかない道具で遊びをはじめたり、ただただ走り回っているだけなのに、笑顔になっている。
同世代達とは性別関係なく、すぐに打ち解け、名前すらわからない者同士とても楽しそうに遊ぶ。
大人は親になったというだけで、歳を重ねたというだけで、背負わなくてもいいものまで背負い、思考も身体も凝り固まっているように思える。
体力も時間も気にせずに夢中で遊ぶ子供たちから遊ぶ姿勢というものを学んだ。

あとは、携帯電話をほぼ触らない、チェックしなくなる。
触っている暇もチェックする暇もないというのが現実なのだけれど、電波を通して、SNSを通じて見える世界よりも、今目の前に広がる現実のほうが楽しいし、夢中になれるから、携帯電話を触らなくなるんだと思う。スマートフォンやSNSを否定するつもりはないけれど、普段から電話やSNSをチェックする暇もないくらい、何かに集中していない証なのではないか。そんなこともふと思った。

二日目は初日の天気とは打って変わって、晴天。
湖のふもとにある場所ということで、湖面も綺麗で、ときおり気持ちのよい風も吹く。
心地よい音楽に耳を傾け、時には子供と遊び、時には友人達ととりとめのない話をして盛り上がる。
途中参加した、カヌー体験。湖面の美しさと、心地よさは、何物にも代えがたい時間だった。

あっという間の二日間だったけれど、よく遊び、よく休み、よく飲んだ、素晴らしい二日間だった。

この音楽祭に関わったすべてのスタッフ、ミュージシャン、DJ、出店されてた人たち、遊んでくれた友人達、子供たちと遊んでくれた名もわからない人たち。
本当にありがとうございました。

by putain-day | 2017-06-13 05:19 | CAMP | Comments(0)
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