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59作目 宇宙戦争

「宇宙戦争」を観た。






青春を捧げたスティーブンスティルバーグ監督作品の、宇宙モノということで気になってはいた映画だけれども、あまりにも評判が悪く、それが気になって未見のままでいた作品でした。

そんなある日、大好きなラジオ番組でトムクルーズが特集され、トムクルーズがいかに優れた映画人か、トムクルーズそのものが正義であると、強く後押ししてくれて、長い沈黙を破り、鑑賞する運びとなりました。

評判の悪さは色々と耳にしていたけれど、中でも一番気になっていたのが、子役:ダコタ・ファニングの奇声のうるささという点です。

芦田愛菜かダコタファニングかというくらい、子役では突出していた、ダコタさん。

そんな不安要素も、スピルバーグの手腕と、トムクルーズのニヒルな笑顔で掻き消してくれるはずと思って安心していたのですが、いやぁうるさかった。想像以上。脳天にまで響き渡る、あの声。キャー!ではなく、キーッ!に近い。

そして火に油を注ぐかのように、兄もかなりの問題児。

何度も言いますが、ホラー映画、パニック映画における正義というのは、ただの苛立ちでしかありません。

先日観た、THE WAVEのあんちゃんもそんな感じでした。

突然、地球に現れたと思った宇宙人軍団ですが、いきなり滅びる、というか枯れる。

未だかつてこんな強引なSF映画はあったでしょうか。

SFパニック映画というより、コメディ映画だったのではと勘繰りたくなる内容。

そんななかでも光るのがトムクルーズの山椒のようにピリっと辛くなるような、好演。

見事なダメ親父でした。

異常者やギャグで変な人物を演じたりすることはあっても、ダメ人間を演じるのって初めてなのではないでしょうか。

ピーナッツアレルギーの娘にチクリと言われ、イラっときたトムがピーナッツバターを塗りたくったパンを窓に投げつけるシーンなんて、映画史に残る、名シーンだと思います。あのシーンを観るためだけに、この映画を鑑賞してもいいと思えるくらい。


話は戻りますが、あまりにもダコタファニングにイラッときたので、エル・ファニングのあの天真爛漫な可愛さを想像して、この苛立ちを抑えたいと思います。




by putain-day | 2017-07-21 06:24 | MOVIE2017 | Comments(0)
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