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65作目 疾風スプリンター

「疾風スプリンター」を観た。






香港発のロードレースものという珍しい作品だったので鑑賞してみました。

ヨーロッパでは絶大な人気を誇る、自転車レース。
昔、フランスに行ったことがあるのですが、休日ともなれば老若男女問わず、ビシっとウェアを着こみ、お腹が出て張り裂けそうなおじちゃん、おじいちゃんも、お尻の肉が地面につきそうなおばちゃん、おばあちゃんも、みんな楽しんでいる光景は、今でも鮮明に覚えています。
フランスといえば、ツールドフランス。一瞬で過ぎ去っていく、自転車の団体を山でも街でもたくさんの人が沿道で応援します。一瞬で過ぎ去っていくのに、なぜ?と思ってしまうのですが、贔屓のチームや選手がいたり、そこは国民的スポーツですから盛り上がり方が別格。チャンピオンなんて、日本でいう横綱のような権威あるものなのでしょう。

以前、ジブリが作った短編、「茄子アンダルシアの夏」という作品を観たので、自転車レースがどういうものかは、少なからず知識があったので、すんなりと映画に入っていけました。中国で自転車レースが人気があるのかどうかは知りませんが、レースシーンの迫力は見事だったと思います。
なのに、だのに、
途中の恋愛シーン、友情シーンの描き方がベタすぎて。
特に恋愛シーン。
80年代に日本で放送されていたメロドラマですら、こんなベタな展開、描き方はされていなかっただろうという、お粗末さ。
実際に会ったら超絶可愛いのでしょうが、競技でも恋愛でも争うライバル二人がハートを射止めたいヒロインがたいしてかわいくないという・・・
競技の世界で、高見を目指すなら、女性に対してもそれぐらいのモチベーション見出せよと。
でも驚くようなテンポの良さで進んでいくんで、呆気にとられる暇もなくどんどん話は進んでいきます。

レースシーンが見事だと先述しましたが、最後のエンドロールにメイキング映像が映るんです。
そこに映るのは、たかが自転車というレベルではなく、少しでも選手に近づこうと懸命にトレーニングに励み、撮影に挑む、役者陣の努力の映像。
作品としては、決して褒められるような出来ではないけれど、本気で挑んでいる映画って、鑑賞するこちら側にもパッションが伝わってきます。

マッドマックスを鑑賞したあとは、車で暴走したくなるように、この映画を観た後は、自転車を立ち漕ぎして爆走したくなりました。
あのピチピチのユニフォームは嫌だけれど、あついぜ、ロードレース。

ロードレースのレース画像なんかはたくさんあるけど、
沿道の応援がすごいです。
ラフな格好で応援にくる女性とか、素敵すぎます。




by putain-day | 2017-08-19 18:18 | MOVIE2017 | Comments(0)
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