「二郎は鮨の夢を見る」を観た。
今年、アメリカ:オバマ大統領が来日した時も、通常では赤坂:迎賓館にて会食したりするところを、アメリカ側からの要望によって、すきやばし二郎にて会食が行われました。オバマ大統領側近が、この映画を観たとか観てないとかで、是非ということで、実現されたらしい。和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは、記憶にも新しいけれど、鮨という和食を代表する食べ物が、名実共に世界から認められた瞬間だということを、ある料理評論家が言っていた。 さて、肝心の映画についてですが、とてもよかったです。 二郎さんという、生粋の職人さんを追ったドキュメンタリーかと思いきや、色々な切り口で、すきやばし次郎というお店、鮨、職人、世代交代等について魅せてくれたのが、素晴らしかったです。舞台こそ違えど、職人さんとよばれる方と仕事をともにし、家業を手伝っている身としては、決して他人事の話ではありませんでした。割と早い段階から、自分自身を投影して、観ていました。 この映画を知るまでは、すきやばし次郎ってお店も知らなかったし、無論行ったこともありません。 ネットの情報を鵜呑みはできないし、行ったことがないのだから、語る資格もありません。 ネットでは名も無い方たちが賛否両論、様々なレポートをしていました。 「食」だから当然、好みがあって当然。値段相応なのか、不相応なのか。そこは行った人にしかわかりません。 ただ、この映画を観て感じたのは「昨日より今日、今日より明日」という強い信念を持ち、より高みを目指し続けてきた、職人さんが居て、廻りがガヤガヤしているだけ。 その強靭なまでのハートに感銘を受けました。 大袈裟ではなく、途中から正座して観ないとだめなんじゃないかと思うくらい、画面からは、オーラというか、パワーみたいなものが送られてきて、背筋を伸ばして観ていました。 何かに迷い、困ったことがあったらこの一本を観よう。 自分にとって、大切な一本となりそうな映画でした。 色々な方の監修はあったのだろうけれど、これを外国人が監督したというのが、恐ろしい。 日本人より、日本のことをわかっているのではないだろうか・・・ 95点
by putain-day
| 2014-12-08 06:34
| MOVIE2014
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