ひと

「ひと」を読んだ。

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SNSだっと思うけれど、敏腕編集者だったか、人気書店員だったかが、身銭をきってでも売りたい本というような紹介をされていて、気になった本。

父親を亡くし、母子家庭で育ち、一人暮らしで東京の大学に通っていた主人公だが、ある日突然母も亡くなり、親戚もそんなにいないため、一人で生きていかなくてはならなくなった。金に汚い親戚が近寄ってきたりして、世間の辛さをあじわう一方、人のあたたかさも感じられる一冊。

最後の最後まで、淡々と物語は進んでいき、そのまま淡々と終わる。
これといって盛り上がるところもなかったけれど、それでも淡々と読み進めれたのは、何か大きな展開がまっているのではという、淡い期待感と、著者の描写力なのではないでしょうか。
若くして、辛い、大変な思いをしているのに、これ以上辛いことは起こらないでくれと願うあまり、読み進めてしまったようにも思います。

主人公のように、いつか一人で生きていかなければならない日が訪れる可能性はあるし、家族を食わしていくという重大な任務もあるので、どこか他人事のようには思えず、呑気に鼻くそほじっている場合じゃないなと思い考えさせられる一冊でした。

東京は、各町に商店街が残っていて、それが良いところだと思う。
千石町商店街のような、名物商店街がもっと増えればいいのに。

商店街の惣菜屋が舞台となっているけれど、地元商店街「ボーンミート」(骨と肉)と直訳される何気にすごいネーミングのお肉屋さんが作る、フライは私の青春の味です。

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by putain-day | 2018-06-20 05:45 | BOOK2018 | Comments(0)
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