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極北へ

「極北へ」を読んだ。

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探検家であり、写真家である、石川直樹さんの本。
石川さんは登山家といってもよいくらい、世界各地の山に登られて、素晴らしい写真をたくさんのこしている。
山が好きなので、石川さんの写真作品は好きなものが多いのだけれど、最初から最後まで著書を読むのは、初めてかもしれない。

タイトルである極北ということで、当然ながら極北の地にまつわるエッセイが主となっている。

山岳スキーヤーの佐々木大輔さんの影響で、ここ2~3年気になっている、
「デナリ」、「アラスカ」、「タルキートナ」といったワードがたくさん出てきて、とても興味深く読むことができた。

山の魅力について書かれた本は、星のかずほどあるだろうけれど、そういった文章に触れるたびに、著者の引き出しの多さだとか、ボキャブラリーだとか、敬服してしまう。
自分も拙い文章で、映画日記だとか読書日記をこうしてブログというかたちで書いてはいるけれど、いざ書くとなると、文章力やボキャブラリーの少なさにため息しか出ない。

文章力をはじめとする、国語力とはどうやって身に着くのだろう。
読んだ本の数だろうか、幼少期の体験なのだろうか、はたまた圧倒的な経験がものを言う世界なのか。

その人が時間をかけて経験し、さらに時間をかけて書き綴った文章を読むことのできる、本。
本を読めるというのは幸せなことだと、石川さんの本を読んでそう思いました。



by putain-day | 2018-12-26 06:25 | BOOK2018 | Comments(0)
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